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事業譲渡に伴う転籍同意書

事業譲渡の際に、従業員が新しい会社へ移籍(転籍)することに同意したことを証明する「事業譲渡に伴う転籍同意書」のテンプレートです。この書類は、譲渡会社、譲受会社、そして転籍する従業員の情報、転籍の条件などを明記し、双方の合意を確認するために不可欠です。テンプレートを使用することで、必要な項目を網羅し、記入漏れや誤解を防ぎ、手続きを円滑に進めることができます。従業員の権利を守りつつ、事業承継を成功させるためにご活用ください。

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事業譲渡に伴う転籍同意書テンプレート:従業員の転籍を円滑に進めるために

事業譲渡(事業売却)を行う際、その事業に携わる従業員の処遇は重要な課題です。多くの場合、事業の一部または全部を譲り受けた会社(譲受会社)に、関連する従業員が移籍(転籍)することになります。この移籍手続きを法的に確実かつ円滑に進めるために不可欠な書類が、「事業譲渡に伴う転籍同意書」です。この記事では、事業譲渡とは何か、従業員への影響、転籍同意書の目的と重要性、テンプレートに含まれるべき項目、同意書の記入方法と注意点、転籍を拒否する場合の法的側面、テンプレート利用のメリット、そして関連書類との連携について解説し、すぐに使える無料テンプレートの提供とその活用法についてご案内します。

事業譲渡とは?従業員への影響

事業譲渡とは、会社の事業の全部または一部を、他の会社に売却・承継することを指します。この取引が行われると、事業を譲り渡す会社(譲渡会社)と、事業を譲り受ける会社(譲受会社)の間で、資産や負債、契約関係などが移転します。この際、その事業に従事する従業員の雇用関係がどうなるかが問題となります。一般的には、労働契約上の権利義務が譲受会社に包括的に承継される「転籍」という形を取ることが多く、これには従業員個々人の同意が必要となります。従業員にとっては、勤務先や労働条件が変わる可能性があるため、十分な情報提供と丁寧な説明が不可欠です。

転籍同意書の目的と重要性

転籍同意書は、まさにこの従業員の同意を文書で確認するための書類です。その主な目的は以下の通りです。

  • 法的リスクの回避:従業員の同意なく雇用関係を移転させると、労働契約法等の法令に抵触する可能性があります。同意書は、転籍が従業員の自由な意思に基づくものであることを証明し、後の紛争を防ぎます。
  • 条件の明確化:転籍後の労働条件(給与、役職、業務内容など)について、従業員と譲受会社の間で認識の齟齬がないように、具体的な条件を明記します。これにより、後々の誤解やトラブルを防ぎます。
  • 手続きの円滑化:同意書を事前に整備しておくことで、事業譲渡に伴う従業員の転籍手続きをスムーズに進めることができます。

テンプレートに含まれるべき項目と書き方

同意書を作成する際、以下の項目を漏れなく記載することが重要です。これらの項目を網羅したテンプレートを利用することで、記入漏れを防ぎ、確実な書類を作成できます。

  • 譲渡会社・譲受会社の情報:正式な会社名、所在地、代表者名など。
  • 従業員情報:氏名、生年月日、現在の所属部署・役職、従事している業務内容。
  • 転籍の基本条件:転籍の効力発生日(転籍日)、転籍後の所属部署・役職、業務内容。
  • 労働条件の承継内容:給与、各種手当、勤務時間、休日・休暇、退職金規程など、譲受会社が引き継ぐ具体的な条件を明記します。給与や賞与、福利厚生、社会保険など、変更がある場合はその内容を詳細に、かつ具体的に記載することが極めて重要です。例えば、「給与は現行と同額とする」といった記載に加え、具体的な金額や、適用される就業規則の名称などを明記します。
  • 同意の表明:従業員が転籍の内容を理解し、自由な意思に基づいて同意する旨の文言。
  • 作成日署名・押印欄:従業員本人、譲渡会社、譲受会社の3者による署名・押印欄を設けます。

同意書の記入方法と注意点

テンプレートを使用する際のポイントと注意点をまとめます。

  1. 事前説明と質疑応答の機会の確保:テンプレートに記入する前に、従業員に対して事業譲渡の背景、転籍の必要性、転籍後の労働条件(給与、待遇、社会保険、福利厚生など、変更点があればその詳細)を丁寧に説明する機会を設けましょう。説明会や個別面談を通じて、従業員からの質問に真摯に回答し、懸念を払拭することが、円滑な同意を得るための鍵となります。書面だけでの同意はトラブルの元です。
  2. 条件の具体的な記載:「給与その他の労働条件は現状通りとする」といった曖昧な表現は避け、可能な限り具体的な数値、規程名、適用される規則などを記載します。特に、譲受会社の就業規則が適用される場合は、その旨を明記し、従業員が内容を確認できるように配慮します。
  3. 3者による署名・押印:同意書は従業員、譲渡会社、譲受会社の3者が署名・押印することで完全な効力を発揮します。従業員から先に署名を得るのではなく、説明と合意形成を経てから、3者揃って署名・押印を行うのが望ましいです。
  4. 原本の保管と写しの交付:署名が完了した原本は、譲受会社が確実に保管します。従業員には必ず原本の写しを交付し、いつでも確認できるようにします。

転籍を拒否する場合の法的側面

では、従業員が転籍を拒否した場合はどうなるのでしょうか。事業譲渡に伴う転籍は、原則として従業員の個別の同意が必要です。同意が得られない場合、その従業員は譲渡会社に残留することになります。この場合、譲渡会社は、事業譲渡によってその従業員の業務が消滅するなど、客観的に合理的な理由があり、かつ社会通念上相当であると認められる場合に限り、整理解雇(人員整理)を行うことが可能ですが、これは極めて厳格な要件が課せられるため、安易に行うことは大きな法的リスクを伴います。転籍の提案と説明は、従業員の理解と納得を得られるよう、慎重に行う必要があります。

テンプレート利用のメリット

事業譲渡に伴う転籍同意書を一から作成するのは、労力と時間がかかり、法的な不備が生じるリスクもあります。そこで、専門家(弁護士や社会保険労務士など)が監修したテンプレートを利用することには大きなメリットがあります。

  • 時間と労力の大幅な節約:必要な項目が網羅されたフォーマットを基に、自社の情報を入力するだけで、効率的に書類を作成できます。
  • 法的リスクの低減:重要な条項が最初から盛り込まれているため、記入漏れや記載漏れによる不備を防ぎ、法的に有効な書類を作成できます。
  • 説明の補助ツールとして:テンプレートの項目に沿って従業員に説明することで、伝えるべきポイントを明確にし、理解を深めることができます。
  • Word/PDF形式でのダウンロードWord形式とPDF形式でダウンロード可能なテンプレートを用意することで、編集のしやすさと手軽な利用の両方に対応します。

転籍には同意書は必要ですか?

はい、原則として必要です。労働契約は、会社と従業員の間の個別の契約です。会社(雇用主)が変更される転籍には、契約の当事者を変更する効果があるため、従業員の個別の同意が不可欠です。口頭での同意だけでは後に争いになる可能性があるため、同意書という形で文書化することが強く推奨されます。

関連書類との連携

転籍同意書は、事業譲渡という大きな取引の中で作成される書類の一つに過ぎません。スムーズな事業承継のためには、以下の書類などと連携させて手続きを進める必要があります。

  • 株主に対する株式譲渡通知書:会社の株式を譲渡する場合など、株主への通知に用いられます。
  • 競業避止義務誓約書:重要な従業員が退職後、競合他社で働くことにより会社に損害を与えるのを防ぐために締結される書類です。転籍の際に、譲受会社との間で新たに締結することがあります。
  • 譲渡契約書本体:事業譲渡の根本的な契約であり、従業員の取扱いについても基本方針が記載されます。

従業員への説明方法やコミュニケーション戦略

テンプレートは書類を作成する道具ですが、それ以前に重要なのは「人」への対応です。従業員は突然の転籍話に不安を感じます。効果的な説明のためには、以下のステップを考慮しましょう。

  1. 集団説明会の開催:まずは経営陣から事業譲渡の全体像、背景、従業員への基本的な方針(全員の転籍を予定している等)を伝えます。質疑応答の時間を十分に設け、透明性のある情報開示を心がけます。
  2. 個別面談の実施:その後、上司または人事担当者が個別に面談し、その従業員の具体的な転籍条件(給与、待遇、配属先等)を説明し、疑問に答えます。個々の従業員のキャリアプランや懸念に寄り添った丁寧な対話が重要です。
  3. 書面(同意書案)の手交と検討期間の付与:面談で説明した内容を文書化した同意書の草案を渡し、数日から1週間程度、家族と相談するなど十分な検討期間を設けます。この期間中に、追加で質問があればいつでも対応できる体制を整えます。
  4. 署名へのフォロー:検討期間後、再度疑問点がないか確認し、合意が得られた時点で正式な署名・押印を行います。強引な同意の取り付けは絶対に避け、あくまで従業員の自由な意思を尊重します。

転籍同意書テンプレートの無料ダウンロードと活用

当サイトでは、これらのポイントを押さえ、すぐにご利用いただける事業譲渡に伴う転籍同意書の無料テンプレートを用意しています。Word形式とPDF形式でダウンロード可能で、必要事項を入力するだけで、法的に安心な同意書を作成できます。テンプレートを利用することで、時間と労力を大幅に節約でき、法的リスクを低減することが可能です。事業譲渡という重大な局面で、従業員の権利を守り、新たなスタートを切るための確かなツールとして、ぜひご活用ください。

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転籍同意

__________(以下「従業員」といいます。)は、__________(以下「譲渡会社」といいます。)から__________(以下「譲受会社」といいます。)への事業譲渡に伴い、以下の条件に基づき、譲受会社に転籍することについて、その内容を十分に理解し、自らの意思により同意します。

労働条件の承継

従業員の譲受会社への転籍後の労働条件は、以下のとおり譲渡会社における条件を引き継ぐものとし、譲受会社の就業規則等の適用を受けます。

  1. 給与・賞与

__________

  1. 勤務時間・休日・休暇

__________

  1. 福利厚生・社会保険

__________

  1. その他の労働条件

__________

準拠法および管轄

本同意書に関する一切の紛争については、日本法を準拠法とし、譲渡会社の本店所在地を管轄する裁判所を第一審の専属的合意管轄裁判所とします。

機密保持

本同意書の内容及び事業譲渡に関連して知り得た一切の情報は、正当な理由なく第三者に開示又は漏洩してはならないものとします。

説明の受領及び理解

従業員は、譲渡会社及び譲受会社から、本件事業譲渡の内容、転籍の条件、転籍後の労働条件等について十分な説明を受け、その内容を理解しました。また、説明に対し質問の機会が与えられました。

__________にて、__________

譲渡会社

__________ 代表者 Fdo.: __________

譲受会社

__________ 代表者 Fdo.: __________

従業員

Fdo.: __________